統一運動とは

  ~サイト管理人・天福ろう による統一運動の概説~

永遠の愛と喜びを求め、人間を創造された神様

 全知全能と言われる神様と言えども、どうしてもお一人では出来ないことがありました。

 それは、愛すること。そして、愛することを通して喜ぶことでした。

 

 神様は全知全能であるが故に、究極の愛する対象を求め、最高の喜びを得たいと思われました。

 それこそが、神様が人間を創造した理由でした。

 

 神様と人間との関係は、他でもなく、父子の関係で始まりました。

 

 親なる神様にとってかけがえのない子女として誕生したアダムとエバ。

 愛の人格と逞しい身体を育む成長期間を全うし、個性を完成したアダムは神様の宮となり、更に、神様と一体となったアダムは正に神様の実体となります。

 

 こうして、神様と一体となったアダムが個性を完成したエバを迎え、結婚し愛と性とで一つとなり、家庭を築いて子女を産み増やし、天地人父母となって永遠の愛と喜びを享受することが、正に神様の創造理想の完成でした。

 

 

不幸の始まり

 壮大な創造理想を実現するため、まず初めに神様が為されたのは、神様の助け手であり賛美者である天使を創造することでした。

 

 次に、神様と天使は、天地人父母と子孫(人類)とが愛と喜びに満たされて永遠に生きることができる様に、無限に広がる霊界と宇宙空間を作られました。 そして、その中心に地球を作られ、エデンの園を作られました。

 

 こうして、森羅万象全てが作られ、アダムとエバを誕生させる準備は全て整い、永遠の愛と喜びの世界がスタートしました。

 

 しかし、全知全能の神様が永遠の愛と喜びを求めて創造されたのにもかかわらず、身の回りを見ても、世界を見渡してみても、更には歴史を繙いてみても、どこにも愛と喜びに満ちた世界を見出すことができません。

 

 誰もが幸せになりたいと一生懸命に生きながら、願いとは裏腹に、もがけばもがくほど不幸に。 一体、いつから、どうして紛争や対立の絶えない、不幸な世の中になってしまったのでしょうか?

 

 神様は、人間を、神様の似姿として、霊界も地上界も主管できる天宙の媒介体として創造しました。

 そして、結婚のときを迎えるまでの成長期間、教育係やお世話役を担ったのが、神様の意図を知り尽くし、創造の御業全てを補佐してきた天使長でした。

 

 天宙の創造以来、神様と苦楽を共にしてきた天使長。役目をしっかりと果たしたならば、神様の名補佐役として、永遠に名を残し称えられたに違いありません。

 

 ところが、神様の意図を知り尽くしているが故に、自身とアダムとを比較して愛の減少感を覚え、やがて過分な欲望をも抱くようになり、自らがエバと愛と性で一体となることで、神様の位置を奪おうと企てたのでした。

 

 神様と一体となったアダムとエバの結婚で始まるはずの人類歴史が、天使長とエバによる不倫の性愛で始まってしまったのでした。

 更に、過ちを犯してしまったエバは、神様に赦しを求めずに、アダムを誘惑し堕落してしまい、罪を重ねてしまいました。

 

 最も信頼していた天使長の裏切り、そして、最愛のエバが犯した不倫。更には、アダムとの堕落。

 奈落の底に落とされてしまった神様。 どれほど絶望し、悲しみに打ちひしがれたことでしょうか。

 

 取り返しのつかない過ちを犯し、拭い切れない悲しみを神様に与えてしまったことが、原罪として、人類に重くのしかかるようになり、このときから、神様と人類の不幸の歴史が始まったのです。

 

 

救いの始まり

 堕落したアダムとエバをエデンの園から追放した神様は、直ぐさま、救いの摂理を始められました。

 

 それは、第二のアダムを誕生させることです。

 

 しかし、堕落したアダムとエバ、そして天使長を消し去ることはできません。もし消し去ってしまったならば、その時点で、神様は永遠に失敗の神様となり、冷酷な神様となり、更には永遠に拭えない恨(ハン)を抱えた神様となってしまったことでしょう。

 

 ここに、アダムとエバ、そして天使長の復帰の摂理が始まりました。

 

 それは、既に犯してしまった罪の事実の痕跡を認めることが出来ない程に、アダムとエバが心からの悔い改めと、精誠を捧げることでした。また、同時に、サタンとなってしまった天使長を愛で自然屈服させることでした。

 

 ここに、神様とサタンと、そして、人類を代表して復帰の責任を負う中心人物の歴史が始まり、人類は、第二のアダムを救い主として待ち望むようになったのです。

 

 なぜならば、第二のアダムの誕生こそ、人類の不幸の歴史の終わりを告げ、永遠の愛と喜びの世界が始まることを告げる証だからです。

 

 そして、神様を「父なる神」と証ししたイエス様こそが、第二のアダム、即ち救世主でした。

 

イエス様の十字架刑による死と再臨

 待ち望んだ第二のアダム、救世主として、イエス様は2000年前に来られました。

 

 しかし、第二のアダムとして、花嫁を迎えて結婚することは出来ませんでした。

 もし、花嫁を迎えて子羊の婚宴を成したならば、人類はイエス様を真の父母として侍り、更には神の国の王として侍る、永遠の愛と喜びの世界が始まっていたことでしょう。


 子羊の婚宴を成せなかったイエス様は、地上に愛の教えを残し、霊界から地上界に協助し精霊の役事を為せる条件を立てられ、そして、再臨を言い残しながら、十字架刑によって霊界に逝かれました。

 

 旧約聖書の暗号中の暗号とは、人類が第二のアダムであるイエス様を迎えるに至った経緯と教訓なのです。

 そして、新約聖書の暗号中の暗号とは、イエス様が本当に教えたかった内容なのです。

 

 聖書全体の暗号を解き明かし実践するとき、第三のアダムを正しく迎えることができ、第三のアダムが花嫁を迎え、子羊の婚宴を行ない、いよいよ神様の創造理想が成され、天地人真の父母と人類とが共に生きる、永遠の愛と喜びの世界が始まるのです。

 

諸宗教による救いと救いの完成

 既に犯してしまった罪の事実の痕跡を認めることが出来ない程に、心からの悔い改めと、精誠を捧げること。更には、サタンとなってしまった天使長を愛で自然屈服させること。

 

 神様から選ばれた中心人物と言えども、これらを成し遂げるのは決して容易ではないために、摂理は延長に次ぐ延長を繰り返しました。

 その間、世界中に広がった人類の救いの準備も同時に進められました。

 

 これらを成し遂げるため、世界中の様々な地域において、地域ごとに異なる歴史的背景に応じた神様による救いの準備こそ、世界に様々な諸宗教が現れた理由です。

 

 したがって、諸宗教による救いの完成は、第三のアダムを迎え、子羊の婚宴を成し、天地人真の父母と一つとなることによって成し遂げられるのです。

 

 

人類の真の父母、救世主、再臨主、メシアである文鮮明師・韓鶴子女史 御夫妻

 世界基督教統一神霊協会(統一教会)の創始者・文鮮明師は、無神論的共産主義と闘うために国際勝共連合を創設し、世界の諸宗教を和合させるために世界平和宗教連合や超宗教超国家連合を創設し、世界平和を成すために世界平和連合や天宙平和連合を創設されたのも、全ては、神様の創造理想である、天地人真の父母と人類とが一つとなって生きる永遠の愛と喜びの世界を実現するためなのです。  

 

 そして、国際合同交叉祝福結婚式とは、それを通じて恩讐どうしが結び合い愛し合い赦し合うことによって、国家間や民族間の恨みを解き、人類が神様の血統へと生み変えられる貴い儀式です。

 

 更に、ベーリング海峡ブリッジ・トンネルや日韓トンネル、そして韓半島の南北統一こそが、世界のあらゆる国や地域から紛争や戦争を無くすモデルと成るのです。

 

 これらを成し遂げるため、文鮮明師・韓鶴子女史 御夫妻と御子女様たち、そして、世界中の平和大使や信徒たちは、日夜、神様の御旨に邁進しているのです。

 

艱難辛苦を越えて

 こと信仰の道は辛く険しく難しいものです。

 隠れキリシタンの弾圧が吹き荒れた時代ではなく、憲法で信仰の自由が保障された現代にあっても、やはり、信仰の道は辛く険しく難しいものです。

 

 対峙するのは他でもなく、自分自身の罪であり堕落性だからです。

 

 統一教会の教えは、歴史を懸けた罪との闘いであり、徹底して自己を否定して堕落性を脱ぐことであり、怨讐を目の前にして愛することであり、犠牲の道、艱難辛苦を越えて行くことです。

 

 そうしてこそ、神様の真の愛を相続することができ、神様が訪ねて来られ共に暮らす真の家庭を築くことができるのです。

 

 しかし、こんな険しい道を全人類が行かなければならないのでしょうか。もし、そうだとしたら、永久に万民の救いは成されないように思います。

 

 山登りをする度に、初めに登られた人の苦労に思いを馳せます。道無き道を行く苦労はいかばかりだったでしょうか。

 

 しかし、その山道を百人、千人、万人が通るうちに、やがては誰もが歩みやすい道へと変わります。

 

 それは、信仰の道にも通じると信じます。

 

 いつの日にか、この道を歩む世界中の人々が、文鮮明師・韓鶴子女史 御夫妻や信徒が先駆けて歩んだ艱難辛苦に思いを馳せながら、愛と喜びに満ちて生きる永遠の世界が訪れる日が来ることを願ってやみません。

 

 神の願いは、私たちが生きるこの世の中が、太古に創造されたその場所のように、完全に平和で、幸福な世界になることです。

 (「平和を愛する世界人として」文鮮明著自叙伝より)